ろりすかZERO vol.2「修学旅行 〜新聞記事の向こうに〜」

その3 ひかりの排泄


早坂ひかり(はやさか ひかり)
 14歳  桜ヶ丘中学校3年2組
体型 身長:142cm 体重:32kg 3サイズ:66-49-67
 主人公。内気で恥ずかしがりやな中学生。やせ型の体型で、黒髪を短くおかっぱに切りそろえた姿が幼さを強調している。おなかをこわしやすい体質。


(で……でちゃうっ!!)
 ひかりは決壊しそうな肛門をぐっと押さえ、美奈穂の隣の個室に滑り込んだ。
「うぅ……早くしなきゃ……」
 震える手でドアを閉め、カギをかける。

(……間に合っ……ひぁっ!?)
 ひかりが和式の便器をまたいで立ったその瞬間だった。
  ゴロゴロゴロゴロッ!!
  ギュルルルルッ!!
 肛門にものすごい圧力がかかる。
 今日これまでで最も強い、便意だった。

「やっ!? だめっ……!!」
 とっさに両手でお尻の穴を抑える。
 人前では恥ずかしくてとてもできない格好。
 でも、そうしなければ大便が溢れ出すことは確実だった。
 右手を制服のスカート越しに肛門に当て、その上からさらに左手で押さえつける。
 ひかりは全力で、肛門を襲う便意に対抗する。
 いままで、これで何度も絶望的な状況を乗り切ってきたのだ。

「くぅぅ……っ!」
 ひかりは負けなかった。
 内側からの圧力と、外側からの必死の抵抗が拮抗する中、ひかりの肛門はかろうじて排泄物を押しとどめ続けていた。
 しかし……その便意が弱まることはなかった。
「んんっ!? くぅ……あ、あぁっ!!」
 それどころか、一層強い力で肛門をこじ開けようとする。
 さらに……
「っ! 痛っ……んぅっ!」
 キリキリと締め付けるようなお腹の痛みが、ひかりの抵抗を崩そうとする。
お尻から手を離してお腹をさすれば、どれほど楽になることだろうか。

(ううん………今だけ、この波さえ耐えられれば……)
 ひかりが立っている真下には便器がある。
ショーツを下ろす一瞬の余裕さえ手に入れれば、気持ちよくすべてを排泄できるのだ。
「もう少し……だけ……んんっ!!」
 ひかりは我慢の意思を新たにしたが、便器を見て排泄することを考えてしまったのが災いし、お尻への圧力はさらに高くなった。
「だめ……まだだめ…だめぇっ……」
 押し寄せる便意に、必死に耐える。
 うわごとのようにつぶやき、お腹の痛みから気を紛らわせる。
 そして気の遠くなるような数十秒が過ぎ……

  グキュゥゥゥゥ……
 気の抜けるような音とともに、便意が薄れていった。
 肛門を圧迫していた便が、直腸の方へ逆流していくのがわかる。
 お世辞にもいい感覚とは呼べないが、ショーツを下ろすチャンスは今しかない。
(そっと……そっと……)
 肛門から手を離す。
 いったん波のひいた便意は、肛門をそれ以上圧迫することはなかった。

(早く、脱がなきゃ……)
 ひかりはスカートに手をかけ、ホックを外した。
 そして、中のショーツごとずり下ろす。
 完璧にお腹を下している今、スカートを履いたままでは液状便の飛沫で汚れてしまうかもしれないから。

 足元まで下ろされたスカートとショーツを、片足ずつ脱ぎ外していく。
 ひかりは、上半身をセーラー服に包んだまま、下半身だけ全裸の状態になった。
「間に合っ……た……」
 そう小さくつぶやくとともに、彼女は便器にしゃがみこんだ。
 そして……

  ブジュジュジュジュジュッ!!
  ビチャッ! ビチュビチュビチュッ!
  ブビュルッ! ブブブブブッ!!
  ビチィィィィィッ! ビシャシャシャッ!
「あっ………やぁぁっ……」
 力をこめる必要はなかった。
 便器にしゃがみこんだ瞬間、痙攣していた肛門が勝手に開き、茶色い濁流を吐き出し始めたのだ。

  ブピュブピュッ! ビジュッ!
  ブブブッ! ブリリ……ビシャァァァッ!
  ビィッッ! ブリュリュリュリュッ!
  ブピィィィィィッ!! ビチビチビチィッ!!
(や……すごい音……はずかしいよぉ……)
 彼女のお尻から出てくるうんちは、完全に形を失い、液状になっていた。
 それが幅2cmほどの滝となり、肌色のお尻から便器の中へと途切れずに流れ込んでいく。
 ゆるゆるの下痢便は、便器の底面をあっという間に埋め尽くし、茶色い水たまりを作った。
 さらにその上から、とどまることなく新たな液便が叩きつけられるのだ。

  ブリュッ! ブビビビビィッ!!
  ビチャビチャッ! ブリッ! ビチィィィ!
  ビジュ…ブブブブブブブッ! ビィィィィッ!!
(うぅ……早く……早く終わって……)
 快感を伴うはずの脱糞だが、未だ続く腹痛とものすごい羞恥に苛まれるひかりにとっては苦痛でしかない。
 当初よりは噴出の勢いも弱まり、断続的なものになってきてはいたが、その分肛門の開閉が頻繁になり、より激しい排泄音を立てていた。

(もうちょっとだけ静かに……抑えてっ……)
  ブリュ……ビチャッ……ブシュルッ……
  ビッ! ……ブ……ブプ……ブリュリュ……
  ブビ……ビビッ……ブリリ……
 ひかりは肛門を少しすぼめるようにした。
 排出の勢いが弱まり、肛門から発せられる音も目立たなくなる。
 それでも時おり大きな音が混ざってしまうのは哀れではあるが……。

(ん……このまま全部……)
「……ん、うぁっ!?」
  ブリリ……ブリブリブリブリブリッ!!
  ブリュブジュブピュゥゥゥッ!! ビチィィッ!!
  ブビッ! ブバババババァァァッ!!
 突然肛門が大きく開き、大量の便が流れ出してしまった。
 音もものすごく、トイレ全体に響き渡ったのではないかというほどだ。
 抑えていた分が一気に流れ出したのであろうか……。
(やっぱり……ダメなのかな……)
 静かに排泄することも許されないらしい。
 だとしたら残された手段は、お腹の中のものを一気に出してしまうだけだった。

「んっ!! ん……んんんんっ!」
 ひかりは息を整えて、下腹部に力を込める。
 わずかな沈黙の後、肛門から大量の下痢便が迸った。
  ブリュッ! ブピピピピッ!
  ブリリリリリリッ! ビチビチビチッ!!
  ビチャビチャッ! ブババババッ!!
  ビィィッ! ブビッ! ブビビビビッ!!
  ブリュ……ビシャァァァァァッ!
  ブピュ……ブジュ……ブリビチャ……ビュッ!
  ブッ! ブリュッ! ブビビビビィィィィィーッ……


「……はぁ……はぁ……」
 排泄が止まるまでには、分単位の時間を要した。
 やっと便意から解放されたひかりは、自らの股下の便器に目を落とした。

「やっ……うそ……こんな……」
 便器の中は見事に真っ茶色な下痢便で埋め尽くされていた。
 肛門の真下には、申し訳程度に小さな形を保った未消化物がなだらかな山を作っており、その周りはまさに下痢便の海。
 金隠しの下の部分にまで茶色の液体が流れ込み、底は見えなくなっていた。
 さらに、予想通り便器の外にも汚物が飛散していた。
 便器の後方には、跳ね返って飛び散ったであろう茶色の雫がいくつも。便器のふちだけでなく、その後方のタイルまで汚している。
 さらには便器の側面も相当汚していた。
 スリッパにも数滴の液状便が飛んでいたが、幸運にも靴下は真っ白なままだった。
「……っ……」
 あまりの惨状にしばらく言葉を失うひかりであった。

  コンコン。
「っ!?」
 突然のノックの音に我に帰るひかり。
「あの、終わってるんだったら出てくんない? こっちも漏れそうなのっ…!」
 外から切羽詰った声が聞こえる。
 個室の外には、必死に耐えながら順番を待っている子たちがいるのだ。
 ひかりは我に返って、排泄の後始末を始めた。

「……これで……大丈夫かなぁ…」
 ひかりは脱ぎ捨てたショーツとスカートを身に着け、個室の中を見回していた。
 お尻も綺麗にしたし、便器も床も汚れは拭き取った。
 すくっと立ち上がる。
  ビクッ。
「……んっ……」
 下腹部に鈍い痛み。
(もしかしたら……まだ残ってるのかも……)
 あれだけ大量に出したんだから、そんなことを考えたくはない。
 でも、これほどひどい下痢となるとさすがに不安がある。
(今のうちに……しといたほうがいいかも……)
 ひかりは一瞬そう考えたが…。

  ドンドン!!
「ねぇ! 早く出てっ! もう限界なんだからっ!!」
 外から激しいノックの音。
 ひかりはその声に従うしかなかった。

  ガチャ……
「遅いわよ! 早くしてよね! みんな我慢してんだからっ!!」
「ひぁっ……」
 ひかりが個室から出ると、目の前にいた女子から罵声が飛んできた。思わず驚いて目が点になってしまう。
「……ご、ごめんなさい……お腹痛くてその……あっ……」
 その女子はひかりの言い訳も聞かずトイレに駆け込んでいった。
 乱暴にドアを閉める音がして……数秒後に、激しい脱糞の音が響いた。
 ひかりは目を伏せるしかなかった。


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